ごあいさつ

代々ここ大阪で すし屋 を営み、まもなく370年を迎えます。そのほとんどの期間、小鯛雀鮨® および数種類のみのしすしを調製・販売してまいりました。
あえて業容を拡大するつもりはなく、代表商品である小鯛雀鮨® をまもり続けることこそを使命と銘じておりますが、同時に時代の変化にも対応しつつ今日を明日へとつなげてこその伝統と考えております。
安定して伝来の調製を続け、食文化のひとつとして未来につなげるよう、さらに努力、邁進して参りますので向後、変わらぬ御愛顧、御鞭撻を賜わりますよう伏して御願い申し上げます。

所属団体など

社団法人 国際観光日本レストラン協会(常務理事)
社団法人 国際観光日本レストラン協会 関西支部(副支部長)
大阪商工会議所 新人会 (幹事)
大阪NOREN百年会
協同組合 大阪有名大店会 (理事)
東料理組合
大阪西納税協会 (理事)
大阪観光土産品協会 (理事)
浪花うまいもの会 (代表幹事)
甘辛のれん会 (代表幹事)
大阪産名品の会 (幹事)
大阪南ロータリークラブ (副会長)

 
 
 

こだわり

 すし萬の祖先は承応二年(1653年)魚の棚(現高麗橋)で魚屋を開業し、天明元年(1781年)に雀鮨専門店となりました。雀鮨は古来より大阪名産であり魚の保存を目的とした料理で、魚の腹にすし飯を入れると、その姿が雀に似ていた事に由来しております。
 
 当時、幸運にも京都の仙洞御所へ献上する機会に恵まれ、材料にも吟味を重ね兵庫県は西宮沖、戎神社の前の海で獲れた小鯛二才ものをもちいて雀鮨を作り献上いたしましたところ、ご好評を賜ったことから、これを「小鯛雀鮨®」と名付け、「総本家小鯛雀鮨®」を名乗り代々世襲して参りました。
また、明治元年には津村別院(北御堂)で明治天皇のご用命を蒙り、御膳所御用御包丁人の看板が下されております。
その後、昭和25年4月に組織を法人に改め、今日も尚、昔ながらの調理法に則り、材料選びに日々、心血を注いでおります。
 
 小鯛は日本近海の天然物に限り、お米は独自の配合、昆布は北海道産の真昆布、お米によく合う京都の醸造酢を使用し仕上げております。遠く祖先から現在まで脈々と受け継がれてきた、伝統の技を守り続けることを天職とし、今日も小鯛雀鮨®の味を皆様にお届けいたします。